エルガー:弦楽のためのセレナーデ


エルガー(1857-1934)はイギリスを代表する作曲家です。

 

今日では「愛の挨拶」や「威風堂々」など、キャッチーな作品で名を知らしめている彼ですが、実は作曲家として知られ始めたのは1899年に「エニグマ変奏曲」の初演が大成功してからのことで、その名声は意外と遅咲きでした。

 

本日演奏するセレナーデは、元々エルガーがアマチュア団体を指揮するために書かれたと言われているもので、そのあと手を加えられ、今の形として完成したのは1892年5月のことです。エルガーの名声が広まるにつれ有名になっていったこの作品ですが、完成時には結婚記念日のプレゼントとして夫人に贈られていたというエピソードが、なんとも愛妻家のエルガーらしいですね。

 

曲は短い3つの楽章から成り、どことなく民謡の影響を感じさせる愛らしい作品となっています。
エルガーの成功が契機となってイギリスの楽壇は息を吹き返し、その魂は後のホルストやブリテンに引き継がれるわけですが、華やかながらもどこか硬派でいぶし銀なその魅力が、少しでも伝わりましたら幸いです。

 

 

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